コクヨグループなど2社、SAP ERPデータ抽出・送信ソリューション


 コクヨS&T株式会社とSAP認定ソフトウェアソリューションパートナーの株式会社エス・アイ・サービス(SIS)は5日、SAP ERPのデータ抽出から社外へのFAX/ファイル送信までノンプログラミングで実現するソリューションパッケージを発表した。価格は100万円(税別)からで、提供開始は28日より。

 同パッケージでは、SAP ERPにアドオン開発せずにデータ抽出できる、SISのデータ取得ツール「ConnectPlus Et」と、企業から外部に発信される文書の「流通情報の記録」に特化した、コクヨS&Tの「@Tovas」を連携させる。

 ConnectPlus Etは、アドオンを開発せずに簡単な設定のみでSAP ERPからデータを抽出可能。抽出されたデータは後続処理で@Tovasに転送され、ジョブ管理機能でデータの取得から送信までを自動化できる。

 @Tovas経由で送受信されたデータは、伝達事実(いつ、誰が、何を、どのように送ったか、それが受信されたかどうか)が、第三者機関(総務省、法務省、経済産業省認定の特定認証機関)での電子公証対象として証明できる「情報トレーサビリティ」の仕組みが実装されているため、内部統制にも貢献する。

 初年度目標は、導入20社、売り上げ3000万円。


システム概要図

 SAP ERPは、企業情報のリアルタイム統合を可能にするアプリケーションパッケージ。高機能だが、国内において実際にはパッケージ標準機能だけでの導入はまれで、国内商習慣や自社独自仕様への対応をアドオンという形で開発するケースが多く、TCOがふくれあがることも少なくないという。

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(川島 弘之)
2011/1/5 12:44