日立ビジネスが音声合成システムの新版、「落ち着いた声」を追加

　日立ビジネスソリューション株式会社（日立ビジネス）は5日、汎用知的音声合成システム新版「ボイスソムリエ ネオ Ver.1.1」を発売した。

　ボイスソムリエ ネオは、株式会社日立製作所中央研究所が開発した新方式の音声合成技術をベースとした汎用知的音声合成システム。自然でなめらかな聞きやすい音声を生成し、調整作業の大幅な軽減を図るとともに、組み込み用途などでの低ビットレート時にも明瞭感のある音声品質を実現する。

　新版では、すでに販売中の男女の「明るい声」に「落ち着いた声」を追加し、合計4音色で展開する。

　ほかにも、Windowsの音声認識や音声合成の機能であるSAPIを使って、ボイスソムリエ ネオの音声でPDF/Excelファイルの読み上げが可能になったほか、音声付きスライドが手軽に作成できるPowerPointアドイン機能が最新版のPowerPoint 2010に対応した。

　提供形態は、アプリケーションタイプとライブラリタイプの2種類。

　アプリケーションタイプでは、合成した音声の商用利用が可能な「ビジネスユース4（4音色、52万2900円）」「ビジネスユース2（男女2音色、45万9900円）」、商用利用不可の「プレミアムモデル（4音色、20万7900円）」「デュオモデル（男女2音色、14万4900円）」「ベーシックモデル（女性、11万4450円）」「ベーシックモデル（男性、14万4450円）」などをラインアップ。

　ライブラリタイプでは、音声合成を利用したアプリケーション開発用の「マリアージュ4（52万2900円）」「マリアージュ2（45万9900円）」、エンドユーザー向け音声合成ランタイムライブラリの「マリアージュランタイム4（20万7900円）」「マリアージュランタイム2（14万4900円）」などをそろえ、いずれも商用利用が可能となっている。

　出荷開始は7日より。ボイスソムリエシリーズ全体で、今後1年間に1億円の売り上げを目指す。