NEC、IBMのSSOソフトと連携可能な指紋認証製品


 日本電気株式会社(以下、NEC)は17日、バイオメトリクス事業の強化の一環として、IBMのセキュリティ製品と連携可能なバイオメトリクス認証製品を販売すると発表した。その第1弾として、IBMのシングルサインオン(SSO)ソフト「Tivoli Access Manager for Enterprise Single Sign-On」(以下、TAM ESSO)と連携可能な指紋認証製品「SecureFinger for TAM ESSO」を、同日より販売開始する。価格は2万5000円(税別)。

 「SecureFinger」は、NECの指紋認証ユニット「PU900-10」と指紋認証ソフト「指紋認証ユーティリティAD クライアントV9」をセットにした製品で、国内で多数の実績を持つ。今回発表されたSecureFinger for TAM ESSOは、これをTAM ESSOと連携できるようにしたもの。TAM ESSOの既存ユーザーや導入を検討している企業に対し、SecureFingerによる安全性と利便性を新たに提供できるという。

 またSecureFinger for TAM ESSOとTAM ESSOとの連携については、NECとIBMが共同で動作検証を行っているため、検証の手間を省略できるとした。

 NECでは、まず日本国内において、セキュリティ対策ニーズの高い企業・官公庁を対象に販売を開始し、順次グローバルに展開する計画で、今後3年間に20万セットの販売を目指すとのこと。なお今後は、指紋認証に加えて、顔認証技術をはじめとするさまざまなバイオメトリクス認証製品と、IBMをはじめとしたセキュリティソフトベンダー各社との製品連携、共同開発に向けた活動を積極的に進めるとしている。

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(石井 一志)
2010/11/17 12:27