IIJがMVNE事業強化、回線と接続プラン提供へ


 IIJ(インターネットイニシアティブ)は、MVNO(仮想移動体通信事業者)を支援するMVNE(仮想移動体通信サービス事業者)の事業を強化する。

 同社では、これまで同社自身がMVNOとなってサービス提供する法人向け「IIJモバイルサービス」を2008年1月より提供している。2009年からは機器間(M2M)通信サービスも提供しているほか、MVNE事業も手がけてきた。ただし、これまでは「IIJモバイル」を1回線ずつMVNOへ提供する再販形式としていたが、今回の事業強化ではMVNOの用途にあわせ、帯域を割り当てるサービスを提供する。あわせて、その帯域ごとに課金する接続プランを開始する。どちらも2010年度中に開始する予定。

 IIJでは、MVNOはビジネスモデルに応じた帯域・料金が利用できるようになるほか、帯域幅を制御することで1回線あたりの原価設定が可能となり、MVNO独自のプラン、サービスが実現できるとしている。「○Mbpsで△円」といった形のプランを現在検討している最中とのことだが、ドコモが開示している約款の料金に、アウトソーシングやマネージメントの料金が加算される形になる見込み。

 具体的なニーズはこれから、とのことだが、過去には「自社開発製品への通信機能の付加」、あるいは「自販機のような機器で、小トラフィックを扱う機器間通信」などで問い合わせがあったとのことで、そうした面での利用が想定されている。

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