トレンドマイクロ、中小企業向けSaaS型ウイルスバスター
トレンドマイクロ株式会社は8日、中小企業向けのSaaS型セキュリティサービス「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(以下、VBBSS)」を発表した。12月1日より提供する。
VBBSSは、企業向けのSaaS型ウイルスバスター。主に個人向け製品を利用し、管理を従業員個人に任せている中小企業などを対象とする。
同サービスでは、クラウドセキュリティ基盤「スマートプロテクションネットワーク」を採用。パターンファイルの配信量を最小限に抑え、必要に応じてクラウド上のデータベースを参照する「スマートスキャン」により、PCへの負荷軽減や最新の脅威への対応を実現している。
加えて、Webサイトの危険度に応じて接続をブロックするWebレピュテーション、Webサイトのコンテンツで業務上不要なWebアクセスを制限するURLフィルタリングも提供。
管理者はクラウド上の管理サービスにログインすることで、パターンファイルの更新状況、ウイルス検索の履歴、不正なWebアクセス履歴を確認でき、社内のどのPCで何が起きたのかを把握できる。
SaaS型なので管理用サーバーは不要。導入時はもちろん、サーバー運用にかかるコストを低減できるのがメリットだ。
提供形態としては、トレンドマイクロのデータセンターで管理サーバーやパターンファイル配信システムを用意し、各サービス事業者がこれを利用してユーザーに提供する。セキュリティサービスを新たに始めたい事業者は、そのためのインフラを自ら構築することなくサービスを開始できる点もメリット。
トレンドマイクロから各サービス事業者に対しては、導入支援、担当エンジニアによる運用サポート、営業トレーニングなどを提供する。また、同サービスをはじめとしたSaaS型セキュリティサービスの提供において、サービス事業者向けのライセンスプログラム・パートナープログラムを新たに整備し、協業を推進する方針。同社では、今後1年間で5億円の売り上げを目指す。
サービス提供イメージ |