ライフサイズ、フルHDに対応した16ポートの多地点接続装置を発表
Logitech International(日本法人:株式会社ロジクール)の事業部門であるLifeSize Communications(LifeSize)は1日、フルHD対応の多地点接続装置「LifeSize Bridge 2200」を11月中旬から販売開始すると発表した。価格はオープンプライス。
LifeSize アジア太平洋地域 販売担当バイスプレジデントのサイモン・クラーリングボールド氏 | LifeSizeの付加価値 |
新製品の発表にあたり、LifeSize アジア太平洋地域 販売担当バイスプレジデントのサイモン・クラーリングボールド氏が事業概況を説明。「当社は、2009年12月にロジクールの事業部門となったが、年間140%を超える売り上げ成長率を達成し、全世界80カ国、1万社超の企業に4万台以上を出荷している。当社の目指すビジョンは、可能な限り現実に近いコミュニケーション環境を実現すること。そして、会議室からオフィス、デスク、そしてテレワーカーまで、いつでもどこでもあらゆる場面でHD品質を実現することが当社製品の付加価値である。今回、こうしたビジョンのもと、フルHDに対応した多地点接続装置の新製品を投入する」と述べた。
LifeSize 日本カントリーマネージャの石井和彦氏 | LifeSize Bridge 2200 |
次に、LifeSize 日本カントリーマネージャの石井和彦氏が、ビデオ・コミュニケーション市場の抱える課題について、「ビデオ・コミュニケーション市場をさらに拡大させるためには、臨場感のある画像・音声によるビデオ会議を実現することと、多地点からさまざまな人が参加できる柔軟性のあるネットワークを実現することの2点が大きな課題になっている」と指摘。「当社では、1点目の課題については、すでにすべての製品をHD対応とし、臨場感のあるビデオ会議を実現している。そして今回、新製品『LifeSize Bridge 2200』によって、2点目の課題であるネットワークの柔軟性を実現する」と、新製品を投入する狙いを述べた。
新製品の「LifeSize Bridge 2200」は、16ポートを備えるモジュール型のフルHD対応多地点接続装置。中央集中型と分散型のいずれの環境でも容易に導入でき、さまざまな企業の多地点HDビデオ会議のニーズに柔軟に対応することができる。キャパシティやHD映像の品質を損なうことなく、あらゆるコーデック、速度、解像度、レイアウト、ポートを使用できるため、複数のビデオ会議をサポートすることが可能。さらに、予定された会議とオンデマンド会議の両方に対応することも可能となっている。
解像度の違い | 他社と比較したLifeSizeの優位性 |
また、フラットキャパシティを採用し、すべてのユーザーが高品質のHD画像を利用することができる。720p/60fpsと1080p/30fpsのビデオ解像度を双方向でサポートするとともに、異なるフレームレート(p30とp60)での双方向通信も可能で、受信した高品質ビデオストリームをゆがみのないそのままの高解像度で送信する。さらに、200以上の解像度の種類に対応するほか、参加者が自由にカスタマイズできる画面レイアウト、最大4Mbpsのスループットなどの特徴も備えている。
コストパフォーマンスにも優れており、「720p/30fps、720p/60fps、1080p/30fpsのいずれの解像度でも、16ポートを均一の価格体系で提供し、各解像度のポートあたりの価格は業界最廉価を実現している」(石井氏)という。このほか、ユーザーのネットワークが拡大した場合に、それに合わせて拡張できる柔軟性も備えている。例えば、中央集中型の大規模な装置導入を考えた場合、「LifeSize Bridge 2200」では、他社製品と同等のコストで最大3倍のユーザーをフルHDで接続することが可能で、「他社製品の3分の1以下の価格で多地点接続のHDビデオ会議を実現できるため、企業は大幅な生産性向上とコスト削減を図ることができる」(石井氏)としている。