NDソフトウェアとサイベース、アプリ開発ツールの新版「PowerBuilder 12.1 日本語版」


 NDソフトウェア株式会社とサイベース株式会社は25日、4GL高速アプリケーション開発ツールの新版「PowerBuilder 12.1 日本語版」を発表した。日本国内での販売権利を持つNDソフトウェアから、2011年2月1日に出荷を開始する予定。

 PowerBuilderは、Sybaseが開発しているアプリケーション開発ツール。新版では、従来のPowerBuilder IDEを名称変更した「PowerBuilder Classic」と、新たに追加された「PowerBuilder .NET」の、2つのIDEを利用できるようになった。

 PowerBuilder Classicでは、データウィンドウを駆使するアプリケーション作成といった基本機能はそのままに、ADO.NETインターフェイスの拡張や、ランタイムパッケージャの機能拡張を実施。また、新たなプロパティや関数の追加なども行われている。

 一方、PowerBuilder .NETでは、既存のPowerBuilder機能を使用して新しくWPF(Windows Presentation Foundation)アプリケーションの構築を行えるほか、Visual Studio Shellへの配布を可能にしている。なおPowerBuilder .NETは、Visual Studio Isolated Shellをホストし、.NETの共通言語仕様に準拠するように設計されているとのこと。

 対応環境は、Windows 7 Professional、Vista Business SP2、XP SP3、 Server 2003 SP2、Server 2008 SP2(配布のみ)など。なお、PowerBuilder 12.1では32ビット版アプリケーションを構築するが、配布されるアプリケーションは、Vistaの32ビット/64ビットの両環境をサポートするとのこと。また、Windows 7の64ビット環境では、32ビットモードにて開発環境と配布されるアプリケーションをサポートするとしている。

 価格は、「PowerBuilder Enterprise for Windows」が53万円(税別)、「PowerBuilder Enterprise Update」が26万5000円(税別)、「Upgrade from Desktop to Enterprise」が50万4000円(税別)、「InfoMaker for Windows」が3万5000円(税別)、「InfoMaker Update」が1万2000円(税別)。

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(石井 一志)
2010/10/25 17:21