トレンドマイクロ、VMwareの新APIに対応したセキュリティソリューション「Deep Security 7.5」


 トレンドマイクロ株式会社は18日、物理・仮想の両サーバー環境向けセキュリティソフトの新版「Trend Micro Deep Security 7.5」を、10月28日より出荷開始すると発表した。

 Trend Micro Deep Securityは、仮想・物理の両サーバー環境を統合的に保護できるセキュリティソリューション。IDS・IPS/Webアプリ保護/ファイアウォール/改ざん検知/セキュリティログ監視の5機能を備えた「Deep Security エージェント」、IDS・IPS/Webアプリケーション保護/ファイアウォール/ウイルス対策の各機能により、仮想サーバー特有の脅威からサーバーを守る仮想アプライアンス「Deep Security Virtual Appliance」、管理ツール「Deep Security マネージャ」の各コンポーネントから構成されている。

 今回の新版では、カーネルレベルで動作するVMwareのAPI「VMware vShield Endpoint」に対応。仮想マシン上にウイルス対策ソフトのエージェントをインストールしなくとも、仮想アプライアンス内の検索エンジンやパターンファイルを使って、仮想マシンのウイルス検出と対象ファイルの削除を行えるようになったという。

 IaaSやPaaSなどのクラウド環境を提供するサービス事業者の場合、仮想環境においては、通常、個々の仮想マシンのセキュリティはその仮想マシンの管理者に異存してしまうため、1つのサーバー上に、セキュリティレベルの異なる仮想マシンが混在してしまう恐れがある。

 しかし、Trend Micro Deep Securityでは仮想アプライアンスでウイルス対策が行えるので、仮想インフラと仮想マシンの管理者が異なる場合でも、一定レベルのセキュリティを保てる点がメリット。また、管理者が同一の場合についても、仮想マシンごとの検索エンジンやパターンファイルの管理が必要なくなることで、管理工数を削減できるとしている。

 参考価格は、Deep Securityエージェントが8万4000円(税別)/サーバー(仮想・物理とも)、Deep Security Virtual Applianceが23万円(税別)/CPUソケット(12コアまで)、Deep Security Virtual Appliance ウイルス対策オプションが7万円(税別)。また、Deep Securityマネージャは237万5000円/管理サーバー。このほか、Deep SecurityマネージャとDeep Securityエージェント×5をセットにした「Deep Securityスターターパック」は150万円(税別)となっている。

 トレンドマイクロでは、Trend Micro Deep Securityについて、1年間で5億円の販売を目標にしている。

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