日立GST、6Gbps SASインターフェイスを搭載したサーバー向けの2.5型HDD


Ultrastar C10K600シリーズ

 日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は12日、サーバー向けの2.5型HDD「Ultrastar C10K600シリーズ」を発表した。6Gbps SASインターフェイスを備えた1万rpmの高速タイプの製品で、提供はすでに開始されている。

 Ultrastar C10K600シリーズは、2.5型スモールフォームファクタのサーバー向けHDD。消費電力は、動作時5.6W、アイドル時3.1Wと低く、現在、サーバー/ストレージ向けで主流の3.5型HDDと比べて、搭載スペースを約70%、消費電力を約65%削減しており、ユーザーの冷却コストやTCOの削減に貢献するという。

 性能面でも、同カテゴリの他社製品と比べて、ランダムアクセス性能で約15%、シーケンシャルアクセス性能で約18%、それぞれ上回った。平均シーク時間は3.7ms、平均回転待ち時間は3.0ms。

 インターフェイスはデュアルポートの6Gbps SASで、高速データ転送と柔軟な接続構成が可能。64MBのキャッシュメモリを搭載することで、データ管理の最適化と高速なレスポンスも実現している。また、セキュリティ面にも配慮し、TCGが提唱する「Enterprise A Security Subsystem」仕様に準拠したデータ暗号化オプションを提供。記憶容量は、300/450/600GBの3モデルが用意される。

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(石井 一志)
2010/10/12 14:10