アビーム、在庫コストを削減する「需給クラウドサービス」


サービス概要

 アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は6日、製造業向けに「需給クラウドサービス」を発表した。

 需給改革を低コスト・低リスク・短期間で実現するSaaS型サービス。

 昨今の経済状況を背景に、製造業ではコスト削減が一層の急務となっている。製造コストの削減が進む一方、在庫コストの削減は難しく、成功している企業は一部に限られているという。需給改革のため、海外パッケージ導入やスクラッチ開発に取り組む企業もあるが、億単位の初期投資など負担が大きい。

 そこで需給改革のエッセンスが詰まった「需給テンプレート」をSaaS型で提供する。これにより、在庫/廃棄ロスの削減や需給業務の標準化/自動化を実現し、IT資産を所有せずに低コスト・短期間で需給改革の土台を構築できるとしている。

 需給改革の土台となる「業務の標準化」「需給の見える化」「業務の自動化」を実現。難易度が低く、効果の高い施策を改革の第1ステップとして実施することで、需給基盤が整っていない企業にも早期に効果を出し、改革を定着させる。先に土台を構築することで、その後、計画制度の向上や責任・権限の再配置といったさらなる高度化も効率的に進められるという。

 なお、サービスプラットフォームにはNECの共通IT基盤サービス「RIACUBE」を採用している。

 参考価格は、初期費用が1000万円から、月額利用料が100万円から。導入期間は3カ月からを想定する。アビームでは、食費・消費財・医薬・ハイテク業界で需給改革に着手するのが困難だった中小企業やなどを対象に、初年度10数社の導入を目指す。

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(川島 弘之)
2010/10/6 16:18