PostgreSQL 9.0がリリース、ホット・スタンバイ機能などが利用可能に


 PostgreSQLグローバル開発グループは20日、オープンソースのリレーショナルデータベース新版「PostgreSQL 9.0」をリリースしたと発表した。「ホット・スタンバイ」「ストリーミング・レプリケーション」などの機能が追加されている。

 新機能のうちホット・スタンバイを利用すると、従来の「ウォーム・スタンバイ」では、参照・更新などの作業ができなかった待機サーバーを、参照用として有効に活用できるようになる。

 一方、ストリーミング・レプリケーションでは、データベースの更新情報(トランザクションログ)を、ファイル単位ではなく操作単位で待機サーバーへ転送することで、遅延時間を減少させている。これによって、障害発生時のトランザクションロスの軽減が期待でき、より可用性要件の高いシステムへも適用しやすくなった。また、複数の待機サーバーへの転送も可能になっている。

 加えて今回より、Windows版も64ビットOSをサポートしたほか、簡単な操作で一括権限設定を可能にする機能、ストアド・プロシージャから無名ブロック(DO)と名前付き関数呼び出しをサポートする機能などを追加。大小あわせて200もの機能追加、改善も実施された。

 なお、アップグレードは、以前のバージョンからのダンプなしで行えるとのこと。

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(石井 一志)
2010/9/21 17:17