日立システム、企業での電子ペーパー活用を支援するソリューション


活用のイメージ

 株式会社日立システムアンドサービス(日立システム)は31日、企業向けの「電子ペーパーソリューション」を9月1日より販売開始すると発表した。薄型・軽量な携帯情報端末である電子ペーパーを用いて、外出先での営業活動、現場業務の効率化などを実現する。価格は個別見積もり。

 今回のソリューションは、薄型・軽量で持ち運びが容易、かつ表示内容の書き換えにわずかな電力を使用するのみで表示中の電力が不要、といった電子ペーパーの特長を生かして提供されるもの。電子ペーパーを活用していく上で、効果的な導入方法の検討を支援するコンサルティングサービス、電子ペーパーを用いた業務システムの構築を支援するサービスなどを提供する。

 具体的なメリットとしては、大量な紙書類を高いセキュリティのもとで整理・保存・携帯しないといけない業種でこれを利用すると、紙書類をまとめて電子ペーパーに格納可能になるほか、万一の紛失時にも容易に参照できないことから、情報漏えい防止にも役立つという。

 業種・業務を問わず幅広く適用できる点も特徴で、日立システムでは、1)銀行・保険会社で使用するアンケートや申込用紙の電子化、2)旅行パンフレットの電子化、3)製造現場等で使用する作業指示書の電子化、4)保守現場等で使用するマニュアルの電子化(電子マニュアル)、5)各種広告の電子化、といった活用例を示している。

 同社では、2012年度までに、ソリューション全体で約10億円の販売を目標としている。

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(石井 一志)
2010/8/31 11:34