クラウドマーク、コラボレーション型スパムフィルタを無償提供


 クラウドマークは18日、個人ユーザーや小規模企業を対象に、コラボレーション型の高精度スパムフィルタ「Cloudmark DesktopOne」の無償提供を開始した。

 Cloudmark DesktopOneは、インストールが簡単で、PCのパフォーマンスを低下させない軽量さが特長の無償スパムフィルタツール。メールクライアントやWebメールを開いていなくても、メッセージを継続的にフィルタリングするほか、リモートPCからメールアカウントにログインした場合もスパムをブロックしてくれる。フィルタリングしたメッセージを隔離ウインドウで確認しながら、今後もブロックするかを選べるなど、ユーザー自身で保護レベルを調整することも可能だ。

 最大の特長は、世界中の15億人以上の登録ユーザーがスパム情報をリアルタイムにレポートする「コラボレーション方式」を採用する点。最新の脅威にも迅速に対応するほか、メールに含まれる変更不可能な情報(フィンガープリント)で判定する独自の「Advanced Message Fingerprinting」技術により、検知率99%、誤検知率0.00001%以下を実現しているという。

 インストールはダウンロード後数秒で完了。PC上のメールアカウントを自動検出するほか、専用のツールバーは対応するメールクライアントにシームレスに統合されるため、ユーザーは即座に利用を始められる。

 なお無償版に加えて、より高度な保護と制御が可能な有償版「Cloudmark DesktopOne Pro Mode」も発売する。複数のメールアカウントを保護する場合、追加のカスタマイズや制御が必要な場合に対応する。付加機能として、ほかのメールアカウントも一括して集中管理できる以外に、スパムフォルダを手動設定したり、信用できる相手を設定したり、自動的に古いスパムメッセージを削除するなどの機能が利用できる。価格は、PC2台までで19.95ドル/年、追加1台につき9.95ドル/年。

 メールクライアントは、Outlook/Outlook Express/Windows Mail/Thunderbirdをはじめとするほぼすべてに対応する。対応OSは、32/64ビットのWindows 7/Vista/XP/2000。

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