dit、11.7Gbpsのパケットキャプチャが可能な「TimeLineネットワーク レコーダ」


TimeLineネットワーク レコーダ

 株式会社ディアイティ(dit)は5日、10Gigabit Ethernet(GbE)対応ネットワーク記録・解析装置「TimeLineネットワーク レコーダ」を、9月1日より販売開始すると発表した。

 TimeLineネットワーク レコーダは、米WildPacketsが開発しているネットワーク記録・解析装置。パケットキャプチャレート11.7Gbpsを実現したことにより、従来製品では不可能とされていた、パケットロスのない10GbEのキャプチャを実現したという。

 また、取得したデータの解析や検索は、あらかじめ用意されているテンプレートを用いて、迅速かつ容易に行える点も特徴。同梱されているLANアナライザ「OmniPeek Connect」を使って、ネットワークの統計情報をリアルタイムにモニタし、ネットワークの異常を素早く発見する機能も備えた。これにより、企業や組織に求められる高速ネットワークの安心安全な運用と、説明責任のための完全なデータ保存を同時に実現可能とのこと。

 価格は、容量8TBのモデルで1400万円(税別)。ditでは、通信事業者、研究機関、大企業、官公庁などを中心に、初年度50台の販売を見込んでいる。

 また今回、TimeLine ネットワーク レコーダの発売と同時に、LANアナライザ「OmniPeekシリーズ」も「同 6.5」へのバージョンアップが行われている。新版では、無線LANユーザーからの要望が高かったWPA2 AES/CCMPのリアルタイム解読に対応。加えて、SSLの解読、IEEE 802.1ad、CAPWAP、BGP、LLDP、WAPIのサポートといった強化も図られた。

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(石井 一志)
2010/8/5 12:30