トレンドマイクロ、NASベンダーが製品に組み込んで出荷するウイルス対策ソフト


 トレンドマイクロ株式会社は4日、中小オフィス向けのNASに組み込んで提供するウイルス対策ソリューション「Trend Micro NAS Security」を発表した。導入・運用に関して専門的な知識や手間を必要としないため、NASを媒体としたウイルスの感染拡大を防止できるという。

 Trend Micro NAS Securityは、NASベンダーがハードウェアにあらかじめ組み込んで出荷するウイルス対策ソリューション。近年、家庭や中小オフィスに普及するようになったLinuxベースのNASは、ユーザーによるソフトウェアのインストールが許可されていないため、ウイルス対策ソフトウェアを導入できず、ウイルスに感染したPCから、NASを媒介にしてウイルスが広まってしまう可能性があった。

 Trend Micro NAS Securityは、NASベンダーがあらかじめNASに組み込んで出荷できることから、ユーザーは導入の手間を掛けずにウイルス対策ソフトウェアをNASで利用でき、セキュリティレベルを向上させられるという。

 具体的な機能としては、ウイルス/スパイウェアのリアルタイム検索、手動検索、予約検索が可能なほか、パターンファイルの自動/手動アップデート、検索ログの管理機能などを備えている。

 なお、このソフトウェアを組み込んだNAS製品の第1弾として、バッファローが8月中旬の出荷開始を予定しているほか、今後、各NASベンダーから搭載製品が順次出荷されるとのこと。

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(石井 一志)
2010/8/4 12:54