NEC、企業のクラウドサービス適用を支援するコンサルサービス

　日本電気株式会社（NEC）は28日、クラウドサービス適用に向けて企業を支援するコンサルティングサービス「クラウド化クイックアセスメント」「クラウド化企画サービス」を発表した。同日より販売を開始する。

　今回提供される両サービスは、NEC自身が基幹システムを刷新・クラウド化する中で培ったノウハウをベースにしたもの。業務プロセスやシステムのみならず、IT関連の組織/ガバナンス状況など、クラウド化を検討するにあたって必要な要素を、幅広く分析・提言できる点が特徴という。

　新サービスのうち「クラウド化クイックアセスメント」は、NEC独自の「クラウド化アセスメントツール」を用いて、業務プロセス・情報システム・IT基盤・IT関連組織/ガバナンスなどの標準化度合いを簡易診断。情報システムやIT基盤でクラウド化が可能な領域、期待効果や課題、推進計画案などを、最短1カ月という短期間で提示する。

　これによって企業は、どのシステム領域でクラウド化が可能か、課題は何か、といった点を総合的に把握できるメリットがある。価格は、1情報システム部門の場合で50万円（税別）から。

　一方の「クラウド化企画サービス」は、基幹システムの再構築を検討している企業を主な対象にしたサービス。事業・業務パターンの分類や現状基幹業務システムの分析などを行い、業務の標準化や、システムの統合が可能な領域をサブシステムのレベルまで検討することで、SaaS型、個別対応型など、クラウド化の実現形態を提示する。また同時に、業務標準化の課題の明確化、実行計画についても提言するという。

　こちらの価格は、1000万円（税別）からで、期間は2カ月から。

　なおNECでは、専門コンサルタント20名の体制で両コンサルティングサービスの提供を開始し、順次、体制を拡大しながら、今後3年間で100社へのサービス提供を目指す。