NTT Com、シンガポールとベトナムにデータセンターを建設-アジア事業を拡充


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は22日、シンガポールおよびベトナムで高品質・高信頼性を実現するプレミアムデータセンターを、2010年度第3四半期に建設開始すると発表した。

 このデータセンター建設は、グローバルに「日本品質」を提供するICTソリューション事業強化の一環。またこの建設に伴って、シンガポール・香港・日本・アメリカの中核データセンター間を高速・大容量バックボーンであらかじめ接続し、法人顧客へ短納期で大容量の回線を提供する「データセンター間コネクティビティサービス」を、帯域保証型・ベストエフォート型の柔軟なメニューで提供開始する。

 これまでNTT Comでは、国内の首都圏データセンター間を高速回線で接続して、「首都圏マルチデータセンター」を提供してきた。これを、海外データセンターを含めた接続へ拡大することによって、「国内外のシームレスなデータセンター間通信、ディザスタリカバリ環境をグローバルでも実現したい」というニーズに対応するという。

 なお、シンガポールが選定されたのは、香港とならぶアジア地域のIT・経済活動の中核であり、多国籍企業が集中。中でも、IT企業や金融機関が多く、24時間365日業務を継続するだけでなく、非常に高スペックな通信インフラが求められていることが理由。現在、アジアの中核データセンターとして提供している「香港 タイポ データセンター」に加えて、中核となるプレミアムデータセンター「シンガポール セラングーン データセンター」を新たに建設する。サービス提供開始は2011年度第4四半期の予定。

 またベトナムは、昨今企業進出が著しい新興国として注目されていることから、首都ハノイに続き、都市ホーチミンシティにも高品質のデータセンターを建設するとしている。なお、こちらのサービス開始は、2011年度第2四半期を予定しているとのこと。

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(石井 一志)
2010/7/22 18:17