ビジュアルコミュニケーションが可能なクラウド型CRMツール「NetSuite Connect for V-CUBE」

ネットスイートのCRMとV-CUBEのWebセミナー/サポートを連携


ネットスイートの代表取締役社長、田村元氏
ユーザー側のWebブラウザの中で完結するクラウドサービス同士であれば、より大きな1つのクラウドサービスとして見せることができるため、連携がしやすいという

 ネットスイート株式会社は21日、自社のSaaS型CRMアプリケーション「NetSuite」と、株式会社ブイキューブのSaaS型コミュニケーションツール「V-CUBE」が連携したサービスを提供すると発表した。この連携サービスは、株式会社アイネットがネットスイートの開発環境上で開発し、「NetSuite Connect for V-CUBE」の名称で同日より販売を開始する。

 ネットスイートでは、「NetSuite」アプリケーションの一機能として、リードを獲得するマーケティングから、営業活動、購入後のサポートに至る部分までのCRMアプリケーションを提供してきた。今回提供される「NetSuite Connect for V-CUBE」では、これに「V-CUBE」を連携させ、直接顔を合わせて見込み客や顧客に対応できる、ビジュアルコミュニケーションを可能にする。

 ネットスイートの代表取締役社長、田村元氏は、広がりつつあるパブリッククラウドサービスを見た時に、これからはクラウドサービスの連携が進むだろうという点を指摘。「地に根を生やしているオンプレミス型のシステムでは、個別にお客さまのところで連携させないといけないが、クラウドの連携であれば、お客さまからは1つの大きなクラウドに見えるだけだ」と述べ、クラウドはサービスの連携に適しているとの見方を示す。

 NetSuite Connect for V-CUBEでも、クラウドシステム間の連携がスムーズに行われていることから、ユーザーは特に複雑な操作をすることなく、NetSuiteとV-CUBEを連携させて業務を行えるという。具体的には、マーケティングのフェーズにおいて、相談・コンタクト窓口やオンラインセミナーなどを活用できるほか、商談のフェーズでは個別のデモ・サービス説明、フォローアップセミナーなどに、またサポートのフェーズでは、リモートサポートやスキルアップセミナーなどで利用可能だ。

NetSuiteのCRM機能全般で、V-CUBEとの連携を実現している例えば、V-CUBEで作られたオンラインセミナーを簡単にNetSuite側に同期できる
V-CUBEセミナーの画面イメージ

 V-CUBEが提供しているサービスのうち、今回の連携で提供されるのは、「V-CUBEセミナー」と「V-CUBEセールス&サポート」の2つ。まずはこのうち、主にV-CUBEセミナーの活用を推進する計画で、価格は「NetSuite CRM+」2ライセンスと、V-CUBEセミナー(25拠点1時間利用)を合わせた統合パッケージの最小構成が、初期費用25万円から、月額7万6000円から。

 既存ユーザーに対しての割引価格も設定されており、NetSuite既存ユーザー向けには、V-CUBEセミナー(25拠点1時間利用)を含む最小構成を、初期費用25万円から、月額4万6000円からで提供する。またV-CUBE既存ユーザー向けには、「NetSuite CRM+」2ライセンスを含む最小構成を、初期費用20万円から、月額3万円からで提供する。

 なお、アイネットでは、25セット限定で初期費用25万円を無償にするキャンペーンを、7月21日より半年間実施するとのこと。

関連情報
(石井 一志)
2010/7/21 13:54