ミラクル・リナックス、エンタープライズ環境向けのシステムバックアップソフトを開発


 ミラクル・リナックス株式会社は15日、日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)の協力を受け、エンタープライズ環境向けのバックアップソフトウェア「MIRACLE System Savior」を開発したと発表した。7月20日から、まずは日本HP向けに発売する。

 MIRACLE System Saviorは、複雑なシステム構成でも一元的に対応できるシステムバックアップソフトウェア。Windows/Linuxなどの物理環境と、VMwareなどの仮想環境が混在していたり、SANboot/FCマルチパス構成やクラスタ環境が構築されていたり、といった環境についても対応できる。従来は、こういった環境に低コストで対応できる製品が存在しなかったことから、日本HPの協力を受けてミラクル・リナックスが開発した。

 VMware ESX環境は丸ごとのバックアップが可能で、仮想環境では筐体単位での課金体系を採用。ゲストOS数は無制限で利用できる。操作はシンプルなCUIメニューを採用し、日本HPのiLOなど、リモート環境からも確実に操作が可能という。

 また、エンタープライズ環境では、バグ修正や技術支援などの迅速な国産品質のサポートに加え、旧製品サポートや長期サポートなど、充実したサポートが必須になることから、販売期間は5年、サポート期間は7年と長期に設定されており、旧製品のバックアップデータについてもサポートを提供。利用用途に応じた複数年のサポート、ボリュームパックなど、さまざまな保守プランを提供するとした。

 製品はまず、日本HPに対して提供され、企業ユーザーには、日本HPのソリューションの一部として提供される。同社向けの価格としては、平日サポートを含めた初年度のサブスクリプションが7万8000円(税別)、24時間サポートを含めた初年度のサブスクリプションが12万4800円(税別)。

 なおミラクル・リナックスでは、今後、ほかの販売形態でも提供を計画するとしている。

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(石井 一志)
2010/7/15 15:26