ノベル、ソフトウェアアプライアンス化されたログ管理製品「Sentinel Log Manager 1.1」


 ノベル株式会社は9日、ログ管理製品の新版「Novell Sentinel Log Manager 1.1」を発表した。業界初という、ログ管理製品のソフトウェアアプライアンス化や、検索機能の強化などが行われている。価格は個別見積もりで、7月12日の提供開始を予定する。

 Sentinel Log Managerは、ITシステムに蓄積されている大量のイベントログデータを、さまざまなソースから収集するソフトウェア。これを用いることで、アーカイブ、検索、レポートといったプロセスの簡素化を実現する。

 新版では、OS、ミドルウェア、アプリケーションを統合したソフトウェアアプライアンス形式での提供に形態を変更。業界標準のハードウェア上に、容易に実装できるようにしており、わずか数分で利用を開始できるという。また、自動更新機能を備えているため、時間のかかるメンテナンス作業についても負担が軽減されるとのこと。

 新機能としては、コンプライアンス管理やフォレンジック調査用に、複数のSentinelサーバーに対する検索を同時に行える「ユニパーサル検索」機能を搭載した。これによって、イベントデータへアクセスする際の複雑さを軽減できる。

 さらに、フィルタの高速化やログの有効活用を目的として、アセット情報にタグを付ける「インテリジェントアセットトラッキング」の追加、コンプライアンス検証レポートの作成を支援するためのテンプレート強化、ロールベースのレポートとログへのアクセス強化、などが行われた。

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(石井 一志)
2010/7/9 12:00