米CA、電力・CO2排出管理レポーティングソリューション発表


 米CA Technologiesは6月21日(米国時間)、サステイナビリティ(持続可能性)ソリューション「CA ecoSoftware 2.0」を発表して、提供を開始した。消費電力やCO2排出などを測定・管理し、各種の基準に沿ってレポートを作成できる。

 CA ecoSoftwareは、電力や水の消費、CO2排出量を測定・管理するソリューションで、効果測定とプロセスの自動化によって、組織のサステイナビリティプログラムと事業目標を連携させることを目指す。SaaS形式のレポート・フォーキャストツール「CA ecoGovernance 2.0」と電力管理ソフトウェア「CA ecoMeter 2.0」で構成される。

 CA ecoGovernanceは、サステイナビリティ報告の国際ガイドラインである「Global Reporting Initiative(GRI)」「Carbon Disclosure Project(CDP)」、英国の省エネルギー制度「CRC Energy Efficiency Scheme」などの基準に沿った年次報告書を作成できる。

 一貫性のある最新データを盛り込んだ報告書を容易に作成でき、マルチ通貨とマルチ言語(日本語を含む9カ国語)に対応する。フォーキャスト/シナリオモデリングツールを強化し、取り組み分野や目標値を効果的に設定できるという。

 CA ecoMeterは、さまざまなデバイスやシステムを統合して、地理的に分散した設備からエネルギー関連の情報を収集するツール。Modbus TCP、BACnet、SNMPなど、さまざまなプロトコルに対応し、異機種混在環境にアクセスするゲートウェイを持つ。既存のビル管理システムとも統合できるという。

 収集した情報は、計算エンジンとダッシュボードを使って、リアルタイム表示やドリルダウンでの分析が可能。2.0では、デバイスの自動検出機能を強化し、検出したデバイスごとにエネルギーデータポイントを作って、ポイント別に追跡することが可能となった。

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(Infostand)
2010/6/22 08:47