NEC、認証でファイルの不正利用を防止する「InfoCage FileShell」


 日本電気株式会社(NEC)は15日、セキュリティ対策ソフト「InfoCage(インフォケイジ)」シリーズの新製品として、機密情報保護ソフト「InfoCage FileShell」を発表した。同日より販売を開始している。価格は420万円(税別、100ユーザー)から。

 「InfoCage FileShell」は、権限のある特定のユーザーのみにファイル操作を可能とさせるファイル保護ソフト。ファイルの閲覧・編集・印刷の際に認証サーバーにより本人認証を行い、意図しない利用者による不正利用を防止する。

 NECのファイル制御技術と、マイクロソフトの暗号化・認証技術であるRMS(Rights Management Service)を融合し、Microsoft Office製品やCADシステムなど特定のアプリケーションに依存することなく、様々なデータ形式のファイルに対応。ユーザーが属する組織やグループに設定された保護ルールの適用が可能となる。

 ファイルの保護ルール、アクセス権、動作状態は、「InfoCage FileShell」がインストールされたサーバー側で一元的に管理。文書管理システムから取り出されたファイルへのアクセス権の自動継承や、作成したファイルに対する保護ルールの自動適用など、システム側で自動的にセキュリティ保護操作を施すことができ、ユーザー自身が煩雑な作業をすることなく、セキュリティ保護を実行できる。

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(三柳 英樹)
2010/6/15 14:02