富士通ソフトウェアテクノロジーズ、組織的な品質管理機能を強化したソースコード解析ツール


 株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズは14日、ソースコード静的解析ツールの新版「PGRelief 2010シリーズ」を発表した。7月より販売・出荷を開始する。

 PGRelief 2010シリーズは、ソースコードを多角的に静的解析することによってプログラムの欠陥を指摘し、解決策を適格に提示して、品質を向上させるためのツール群。コーディング段階で問題点を早期に発見・修正可能なため、修正作業を軽減できるという。

 新版では、C/C++に対応した「PGRelief C/C++ 2010」において、関数間のメモリ操作誤りを指摘できる「広域探索オプション」が追加された。関数をまたがった、メモリリーク、バッファオーバーラン、0番地参照といった問題を指摘できるので、複数開発者のソースプログラム連携部を指摘可能になっている。こうした指摘結果は、「品質監視オプション」からも確認可能で、これによって、問題発生個所はもちろん、その事象が発生するに至った経緯などについても、順序立てて検証できるとのこと。

 さらに、新たに7個の指摘項目が追加されたほか、Visual Studio 2005から解析結果を参照するプラグインが、新たに追加された。

 また、Eclipseのプラグインとして動作する「PGRelief Java 2010」では、「Eclipse 3.5.1/3.5.2」をサポート。以前から対応していた、静的分析ツール「FindBugs」との連携においても、最新版の「同 1.3.9」と連携可能にするとともに、PMD連携をサポートしている。

 ライセンスとしては、フローティングライセンスのほか、インストールした1台のPCでのみ利用可能なノードロックライセンスを用意する。

 PGRelief C/C++ 2010、PGRelief Java 2010とも、ノードロックライセンスが38万円(税別)、フローティング基本ライセンスが120万円(同)、フローティング追加ライセンスが94万円(同)。品質監視オプションが78万円(同)。また、PGRelief C/C++ 2010にのみ提供される広域探索オプションは78万円(同)となっている。

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(石井 一志)
2010/6/14 17:05