日立システム、特権IDのパスワードを適切に管理するソフト


 株式会社日立システムアンドサービス(日立システム)は、カナダHitachi ID Systemsと「Hitachi ID Management Suite」の販売代理店契約を締結。中核製品「日立ID 特権パスワードマネージャー」を6月10日から販売開始した。

 日立ID 特権パスワードマネージャーは、UNIX系OSのrootアカウント、WindowsのAdministratorsアカウントなど、ITシステム運用管理に用いる特権ユーザーアカウントと、そのパスワードを適切に管理するための製品。

 利用申請/開示/返却を管理するためのワークフロー機能に加えて、管理対象システムの特権パスワードを定期的に自動更新したり、貸し出した特権パスワードを返却時に自動更新したり、特権パスワードの開示先を必要な人・プログラムに限定したり、といった機能を備えている。また、「誰が」「いつ」特権パスワードを入手したかを記録する機能も搭載した。

 こうした機能によって、不正利用の防止、セキュリティ強化、運用の自動化、効率化、運用コスト削減などを実現可能。運用対象となるサーバーにソフトウェアをインストールする必要がないほか、システム障害に対処可能なアーキテクチャを採用しているので、特権パスワード情報を確実・安全に運用できるとしている。

 日立システムは、日立ID 特権パスワードマネージャーを「アイデンティティ管理ソリューション」のラインアップに追加し、さらなる強化を図る考えで、今後は、「Hitachi ID Management Suite」のその他の製品に関しても、順次販売を予定しているとのこと。同社では、アイデンティティ管理ソリューション全体で、今後3年間に約10億円の販売を目指している。

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(石井 一志)
2010/6/11 16:15