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NTTデータ九州、大学向け図書館情報システム「NALIS-u」のSaaS版

 株式会社NTTデータ九州は、大学向け図書館情報システム「NALIS-u(ナリス)」をSaaS化し、6月1日より提供すると発表した。学術情報ネットワーク(SINET5)によるセキュアなネットワークと、クラウド型WAF(Webアプリケーションファイアウォール)による外部アクセスのセキュリティ向上を組み合わせ、オンプレミス型と同等以上のセキュリティを確保したクラウドサービスとして提供するという。

 「NALIS-u」は、大学図書館において職員の業務を支援するとともに、図書館利用者の利便性を向上させる図書館情報システム。1998年に販売開始し、2013年のWeb版リリースを経て、2016年4月現在で全国45の大学に採用されている。

 今回提供するSaaS版は、SINET5の拠点ノードが配置されたデータセンター上で運用されており、SINET5に加入する大学であれば、学内LANと同等の位置付けでデータセンターのサーバーにアクセス可能。図書館職員が利用する業務機能は、学内にシステムが配置されている状態と同等以上のセキュリティレベルでシステムが運用されるという。

 また、シマンテックのクラウド型WAFサービス「Complete Website Security」を採用しており、外部向けに提供される蔵書検索や学生向けの利用者機能については、すべてWAFセンターで通信内容を検査・分析し、悪意ある攻撃をブロックするとのこと。

 なおサーバー環境は、物理的には各種リソースを共有しながら論理的には大学個別の環境を実装しているので、コストダウンを図りながらも、大学固有の業務仕様に合わせたカスタマイズに対応するとしている。

石井 一志