ニュース

TISのITインフラ管理・運用サービス「MOTHER」、運用業務の自動化機能を搭載

対応プラットフォームも拡充、VMware vCenterなどに対応

 TIS株式会社は23日、ITインフラのマネージドサービス「MOTHER」を強化すると発表した。

 「MOTHER」は、オンプレミス環境のITインフラ、クラウドサービスの両環境を統合管理できるマネージドサービス。クラウドに対してもオンプレミスのシステム運用と同レベルの障害監視・性能分析・運用自動化など、ITインフラの管理・運用を支援する機能を提供するという。

 今回はまず、システムに対する操作(アクション)を定められたスケジュールや障害検知などのタイミング(トリガー)で実行できる「運用自動化サービス」がラインアップに追加された。このサービスを利用し、運用作業の一部をアクティビティ機能として登録することにより、運用業務を自動化できるため、手動作業が軽減され、業務効率の改善と運用作業の正確性向上を実現するとしている。現在は、Amazon Web Services(AWS)の環境で利用できる。

 また、MOTHERで管理できる対応プラットフォームが拡張され、TISのクラウドサービス「TIS ENTERPRISE ONDEMAND Service」のHosted Private Serviceをサポート。さらに、VMware vCenter(5.5 update3以降)によるオンプレミス環境も管理対象に追加された。すでにサポートしているAWSをあわせた3つのプラットフォーム向けに、プラットフォーム上のサーバー統合管理や、クラウドサービス利用料の管理、技術サポート窓口の3つの機能を提供する。

 このほか、MOTHERのポータル画面からできる管理権限の設定に関するセキュリティが強化された。ポータルを操作する端末のアクセス元IPアドレスを制限できるようになったほか、各種サービス/機能ごとの許可・禁止の権限について、詳細に設定できるようになっている。

 MOTHERは月額利用料形式で提供され、価格は、AWSがプラットフォーム利用料の10%、TIS ENTERPRISE ONDEMAND Serviceが10万円(税別)。オンプレミス(vCenter)は、20VMまでが無料、21~50VMが6万円(税別)、51~100VMが10万円(税別)となる。

 また「運用自動化サービス」も月額利用料形式で、実行件数1~100までは無料。101~1000件は1件あたり50円(税別)がかかる。

石井 一志