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GMOグローバルサイン、IoTベンダー向けに電子証明書や認証ソリューションを無償提供する「IoTプログラム」

 GMOグローバルサイン株式会社は15日、IoTベンダー向けに電子証明書や認証ソリューションを無料で提供する「グローバルサイン IoTプログラム」を開始した。

 GMOグローバルサインでは、IoT環境の構築においては、IoT対応デバイス自体の認証や、やり取りされるデータの暗号化によるセキュアな通信環境が必要となるが、サービス開始前のテスト段階で様々な方法を試すことは、リソース面やコスト面でIoTベンダーの負担になっているのが現状だと説明。こうした課題に対し、セキュアなIoT環境の実現を支援するため、IoTに必要となるアプリケーションやソリューションサービスなどのコンセプトモデルを開発するIoTベンダー向けに、セキュリティソリューションの無償提供と、その実装における技術支援を行うプログラムを開始した。

 プログラムでは、IoTベンダーが抱える問題点や課題など、現在の状況をGMOグローバルサインの技術者がヒアリングし、通常有料で提供している電子証明書・認証ソリューションの中から、必要となるサービスを無償で提供する。これによりIoTベンダーは、IoTデバイス間の認証に関する開発コストを削減することが可能で、実装する段階ではGMOグローバルサインが技術支援を行うため、スムーズにテスト(概念実証)を開始できるとしている。

 提供するソリューションは、サービス運営者の実在性と通信の暗号化が可能な「SSLサーバ証明書」や、アクセス認証に利用可能な「クライアント証明書」、ソフトウェアの改ざんや配布元を偽ったソフトウェアの流通を防止する「コードサイニング証明書」、電子文書の改ざんの有無を明示する「文書署名用証明書」などの電子証明書。また、IoTデバイスをはじめ、ヒト・モノのID管理を行うことができる認証ソリューションも提供する。

 GMOグローバルサインでは、「IoTプログラム」に賛同し、IoTベンダーにサービスや製品を提供するサービス/インフラ事業者やハードウェアメーカーも広く募集する。

三柳 英樹