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デジタルアーツ、暗号化ソフトとの連携で誤送信防止機能を強化した「m-FILTER MailAdviser」Ver.3

 デジタルアーツ株式会社は12日、企業・官公庁・自治体向けのクライアント型メールセキュリティ製品「m-FILTER MailAdviser」Ver.3について、ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」との連携機能を有償オプションとして4月下旬より提供開始すると発表した。

「m-FILTER MailAdviser」Ver.3で提供する「FinalCode」連携機能の利用イメージ

 m-FILTER MailAdviserにおける従来の誤送信防止機能のセキュリティ面と利便性を強化し、Microsoft Outlook利用時に添付ファイルにパスワードをかけなくても、外部へのメール送信の際にFinalCodeにより自動で暗号化される機能を搭載。誤送信防止対策にメールゲートウェイを配置できない顧客でも、手間をかけずに簡単にメールセキュリティとファイルセキュリティの両方を導入できるようにした。

 新機能により、送信者がポップアップ画面でメールの内容をチェックした後、添付ファイルを自動的にFinalCodeで暗号化して送信できる。FinalCodeで開封ユーザーやグループを限定してファイルを暗号化するため、メール受信者から第三者への転送によっておこる間接情報漏えいのリスクも抑制できる。従来の機能である誤送信防止用ポップアップ画面起動も行えるため、送信内容・添付ファイルの最終確認による従業員の誤送信防止意識向上も行いつつ、高度な情報漏えい対策にも対応する。

 さらに、FinalCodeで暗号化されたファイルは、組織構造や役職・役割に応じてセキュリティポリシーを柔軟に設計できる「複数権限設定機能」の利用も可能なため、1つのファイルに複数の権限セット(ファイル閲覧者・ファイル操作権限の組合せ)も行うことができる。

 連携機能は、m-FILTER MailAdviserの有償オプションとしての提供で、価格は1ライセンスあたり1400円(税別)から。

 このほかの新機能としては、送信メールの宛先アドレス(To、Cc、Bcc)の組み合わせパターンを学習させ、初めて送る宛先アドレスの組み合わせの場合にポップアップ表示する「宛先アドレス組合せ確認」機能を搭載。対応メーラーとして、Outlook 2016(32bit版)を追加した。

三柳 英樹