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IDCフロンティア、東西リージョン間のクラウド接続機能を提供

ポータルから数ステップで設定可能

 株式会社IDCフロンティアは26日、IaaS型パブリッククラウドサービス「IDCFクラウド」において、東日本・西日本の両リージョン(データセンター群)を自社の閉域網を用いて接続する、「リージョン間接続」機能を提供すると発表した。

 IDCFクラウドは、ユーザー自らがポータルサイトからリソースの増減などを行える、セルフサービス型のIaaS。物理的に1000km以上離れた、東日本と西日本の両リージョンでサービスを提供しているが、今回、IDCフロンティア自身の閉域網を用いて両リージョンを接続するリージョン間接続機能の提供を開始した。ユーザーは、Web上のポータル画面から、わずか数ステップの設定で簡単に接続や解除を行えるという。

 IDCフロンティアでは大容量バックボーンネットワークを保有しており、これを利用したIDCFのリージョン間接続は、インターネットVPNと比較しても通信速度が2~3倍高速とのこと。また閉域網であるため、セキュアで安定した通信を提供できるとした。

 なお、リージョン間接続自体の費用はかからないが、利用にあたっては、IDCFクラウドの各リージョンで接続するネットワークの数だけ、追加ネットワーク(VLAN)の利用料(1拠点あたり月額最大1万円)が必要になる。

 この機能を利用することでユーザーは、コストを圧縮し、自前でのネットワーク回線調達の時間も短縮しながらも、国内の異なる地域にサーバーを分散配置したり、データセンターへ供給される電力事業者を分散させたりすることによるシステムの冗長構成や、事業継続性の強化などに容易に取り組めるとしている。

石井 一志