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ヴイエムウェア、イレイジャーコーディング対応の「Virtual SAN 6.2」

SDDC向け最新製品を発表

 ヴイエムウェア株式会社は12日、Software-Defined Data Center(SDDC)分野の製品アップデートを発表した。主な内容は以下の2点だ。

・次世代ハイパーコンバージド・インフラ向けソフトウェアスタックの発表
・VMware vRealize Suite 7 の発表

 このうち、最も目を引くのは「VMware Virtual SAN(VSAN)」の最新版となるVSAN 6.2の発表だ。VSAN 6.2では、オールフラッシュ環境において、ディスクグループレベルでの重複排除とデータ圧縮を実現し、イレイジャーコーディング(RAID5/6)の機能をサポートする。

 ストレージ使用の効率化を高める重複排除とデータ圧縮で、キャッシュからデータストアへのステージング時に重複したデータを排除し、さらにこのデータを追加で圧縮する。
 また、イレイジャーコーディング機能をサポートしたことで、分散ストレージ環境での耐障害性を確保しながらも、ストレージ使用可能容量を確保することができる。

重複排除とデータ圧縮
イレイジャーコーディング

 ヴイエムウェア マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャ Unified Hybrid Cloud担当の高橋洋介氏は「VSAN 6.2では、イレイジャーコーディングで2倍、さらに重複排除とデータ圧縮を行うことで10倍のストレージの効率化が実現可能になる」と述べ、さらに「使用可能なオールフラッシュストレージが1GBあたりわずか1ドルになる」ことをアピールした。

ヴイエムウェア マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャ Unified Hybrid Cloud担当の高橋洋介氏
ストレージ効率は10倍に

 その他VSAN 6.2では、仮想マシンごとのIOPSの可視化/コントロール/レポーティングなどQoS機能強化や、VMware Horizonとのより密接な結合を実現しているという。

 また、VSAN6.2の発表に合わせ、OEMパートナーが提供する構成済みのサーバー製品向けプログラム「VMware Virtual SAN Ready Nodes」についても対応の強化を発表している。これまでヴイエムウェアでは、11社のパートナーと共に単体のサーバーを提供してきていたが、今後は事前にパートナーのソフトウェアやライセンスを組み込んだ形で提供可能になるという。

 ヴイエムウェア チーフエバンジェリスト兼プロダクトマーケティング部長の桂島航氏は「製品出荷時にライセンスも組み込み済みなので、ユーザーはすぐに使うことができる。現段階で富士通、日立データシステムズ、Supermicroの3ベンダーが、今回発表の新しいVMware Virtual SAN Ready Nodesプログラムのパートナーとなっている。今後はさらに多くのベンダーが参加予定」と述べた。

ヴイエムウェア チーフエバンジェリスト兼プロダクトマーケティング部長の桂島航氏
VMware Virtual SAN Ready Nodesの拡張

 また、ヴイエムウェアはVSAN 6.2だけではなく、クラウドの自動化や運用を行う管理プラットフォームの最新版「VMware vRealize Suite 7」も発表した。VMware vRealize Suite 7に含まれる最新版製品には、VMware vRealize Operations 6.2、VMware vRealize Log Insight 3.3、VMware vRealize Automation 7、VMware vRealize Business for Cloud 7(旧 VMware vRealize Business Standardエディション)が含まれる。

 さらにオンプレミスからクラウドへの移行、ハイブリッドクラウドの利用などが活発化していることを受け、新しいライセンス形式であるPortable Licensing Unit(PLU)をVMware vRealize Suiteの顧客向けに提供することも発表している。既存のサーバー1CPUのライセンスを、15仮想マシンの単位にいつでも変更できるようになる。このライセンス形式によって、VMware vSphereだけでなく、その他のハイパーバイザや物理サーバー、VMware vCloudR Air、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなど利用するソリューションやパブリック クラウドの環境を問わず、柔軟にワークロードを管理できるようになるという。

 VSAN 6.2は2016年第1四半期中(1〜3月)に提供開始予定。市場想定価格はCPU当たり35万7000円から。

 VMware vRealize Operations 6.2はすでに提供を開始しており、VMware vRealize Suite 7とVMware vRealize Log Insight 3.3は、2016年第1四半期中(1〜3月)に提供を開始する予定。VMware vRealize Suite 7は、3つのエディションを通じて提供予定で、市場想定価格は1PLUあたり53万6000円から。

(北原 静香)