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富士ゼロックス、プリンタ・複合機の統合管理ツール「ApeosWare Management Suite」を強化

 富士ゼロックス株式会社は、複合機やプリンタなどの機器とユーザーを管理するソフトウェア「ApeosWare Management Suite」において、ユーザーインターフェイス(UI)の改善やレポート機能の強化などを行った新版「同 2」を、2月8日に発売する。

 「ApeosWare Management Suite」は、ネットワーク上の複合機やプリンタなどの機器やそれらのユーザーを管理し、認証・出力・使用ログの集計・文書配信・出力などの機能を統合的に提供するソフトウェア。

 今回の新版ではUIを一新し、直観的な操作を可能にすることで、マニュアルに頼らなくても各種設定や操作を容易に行えるように改善した。これにより、管理者が操作を習得するための手間や時間を削減できるという。

 またレポート機能が強化されたことで、機器の利用者、出力枚数、用紙サイズなど、30種類以上のさまざまなレポートをWebブラウザで作成可能になった。管理者の手間を軽減するため、指定の時間や設定でレポートを自動作成し、管理者あてにメール送信したり、フォルダに格納したりすることもできる。加えて、出力操作の際に案件ごとのアカウントを選択し、各案件の出力費用を集計できる機能も新たに搭載している。集計結果をもとに、案件担当組織に費用を付け替えることも可能だ。

 このほかスキャン&コネクト機能により、複合機でスキャンした文書をメールに添付して送信したり、クラウドサービスや文書管理サービスへ配信したり、クラウドサービスや文書管理サービスに登録されている文書を印刷したり、といった連携にも対応する。さまざまなクラウドサービス、文書管理サービスへアクセスしても、統一されたコントロールパネルの操作画面から、迷わずに操作できる点がメリットとした。なお、あらかじめユーザーIDやパスワードを登録しておけば、ほかのサービスにログインする際の入力の手間も削減可能とのこと。

 モバイル対応も強化されており、スマートフォンやタブレット端末による処理状況もPCからの操作と同様に管理でき、Webブラウザにファイルをアップロードしたり、メールに添付して指定アドレスに送信することで、プリンタドライバを使わずに簡単に印刷することができる。

 ラインアップには、導入しやすい「Entry Edition」と、大規模環境での運用や冗長化、負荷分散などさまざまなニーズに対応可能な「Enterprise Edition」の2種類を提供する。Entry Editionでは、サーバーの分散構成、オンデマンドプリント機能、コスト管理機能およびスキャン&コネクトのオプション機能(DocuShare、Microsoft SharePoint Server、Salesforce、RightFaxへの連携)は対応しない。

 価格(税別)は、Entry Edition(1サーバーライセンス+10モバイルユーザーライセンス)が10万円から。Enterprise Edition(同)は50万円から。このほか、デバイスごとにデバイスライセンスが必要となり、こちらは1ライセンスで2万円、5ライセンスで9万7000円、50ライセンスで60万円など。

石井 一志