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鳥取大学、学内のストレージ基盤としてNetApp FASシステムを採用

 ネットアップ株式会社は22日、国立大学法人鳥取大学が学内のITシステムを支えるストレージ基盤として、NetApp FASシステムを採用したと発表した。

 鳥取大学は、鳥取市湖山町と米子市のキャンパスで、地域学部、医学部、工学部、農学部の4つの学部と、大学院を運営している。また、独自の取り組みとして、乾燥地の砂漠化防止や農業開発利用などを総合的に研究する「乾燥地研究センター」を鳥取砂丘の近くに設置・運営。大学全体の事務や教育・研究活動向けには総合メディア基盤センターを設置し、大学関係者や学生向けの大規模なメールサーバー、学生用ホームディレクトリ、サーバー仮想化基盤などを提供している。

 鳥取大学では、このICT基盤を支えるストレージシステムとして、これまでも鳥取と米子の両キャンパスでそれぞれNetAppストレージを採用し、キャンパスでデータ同期を取ることによりデータ保護体制を築いたが、厳密には鳥取キャンパスのデータは米子キャンパスに同期されていなかったため、鳥取キャンパスにデータ損失があった場合の十分なバックアップ体制が構築できていなかった。また、既存のストレージシステムのリース期限が迫っていたことなどから、ストレージ環境の更新を決定した。

 鳥取大学では新しいストレージシステムについて、従来のストレージ構成では不十分だった鳥取・米子の両キャンパス間での完全な災害対策環境の構築や、既存ストレージのリース期限満了に伴う新しいストレージ環境への移行、既存ストレージ環境からの迅速かつ安全なデータ移行が可能なストレージシステムを要件として検討。競争入札の結果、要件に最も適したストレージシステムとしてNetApp FASシステムを採用した。

 NetApp FASシステムの導入により、新・旧ストレージがNetApp製品だったためSnapMirrorによる迅速なデータ移行を実現できるほか、将来の利用者数の増加やサーバーのさらなる仮想化集約にも対応できる優れたストレージ性能を確保、同一仕様のストレージを配置した鳥取・米子の両キャンパス間の双方向バックアップ体制を構築したことにより、完全な災害対策環境を実現することが期待できるとしている。

 鳥取と米子の両キャンパスには、アクティブ・アクティブ構成のNetApp FAS8020Aを導入。データの相互バックアップと大規模災害時のシステム復旧を実現するため、ディスク容量やアクセス性能を含め、ストレージシステムの仕様を完全に統一している。また、SSDベースの高速キャッシュソリューションであるFlash Poolによりストレージ性能を大幅に強化するとともに、ディスク領域全体でデータ重複排除機能「NetApp Deduplication」を導入し、特にサーバー仮想化基盤では約50%の重複排除率を達成している。

 データ保護には、従来と同様にSnapshotおよびSnapMirrorを最大限に活用し、各サイトのストレージ内では、多世代バックアップを目的とするSnapshotを実行。メールスプールやサーバ仮想化基盤のディスク領域でMultiStore機能を活用することで、特定のサーバーのみから見える仮想的なNetAppストレージを作り、外部からの不正アクセスを防ぐなど、悪意ある第三者からの不正アクセスに対処している。

(三柳 英樹)