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NTTデータとPivotal、アジャイル開発基盤ソリューションの提供で協業

 株式会社NTTデータとPivotalジャパン株式会社(以下、Pivotal)は2日、アジャイル開発ソリューションの提供についての協業を発表した。両社は既に、NTTデータのアジャイル開発基盤とPivotalのオープンクラウド基盤を統合する取り組みを進めており、今回その開発が完了。今後は、ソリューションの導入コンサルティングや開発、運用・保守などサービスメニューの整備を行い、2016年2月の提供開始を目指す。

 NTTデータでは、グループ内のアジャイル開発のためのプロセスおよびツール活用のノウハウを集約したアジャイル開発基盤を構築し、国内外の20社以上の企業でのアジャイル開発プロジェクトを推進し、実行してきた。一方、Pivotalでは、オープンクラウド基盤の業界標準であるCloud Foundryをベースに、エンタープライズの顧客で必要になる付加価値機能を実装した「Pivotal Cloud Foundry(以下、PCF)」の開発およびグローバル展開を進め、多くの企業のシステム基盤として採用されている。

 NTTデータとPivotalでは、さらなる顧客ニーズの変化に対応していくため、両社のソリューションを統合し、システム開発と運用をシームレスに連携することで、クラウド環境を前提とした次世代型システムをより短期間かつ高頻度にリリースできるアジャイル開発・運用ソリューションを開発・提供することにしたと説明。ソリューションでは、システム基盤となるミドルウェアやアジャイル開発・管理支援ツール、運用開始後のシステム運用ツール、システムのユーザー行動分析ツールなど、システムのアジャイル開発および運用に必要な機能を提供し、システムの初期開発から、その後の継続的なシステム運用、改善までを一貫してサポートする。

 ソリューションの特徴としては、ビジネス仮説の検証支援機能として、A/BテストツールなどNTTデータがノウハウを培ってきたさまざまなユーザー行動分析ツール群を、顧客システムへ容易に組み込むことが可能。豊富なミドルウェアや開発支援ツールの提供、クラウド基盤の管理ツールの提供により、迅速なシステム開発支援と柔軟なシステム運用支援を可能にする。

 ソリューションは、2016年2月の提供開始を予定。両社は提供に向けて、導入コンサルティングや開発、運用・保守などサービスメニュー整備を行う。NTTデータでは同ソリューションを活用したアジャイルビジネスを推進し、2016年度から3年間で300億円の売り上げを目指す。

三柳 英樹