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フリービット、BCP/DR対策までをカバーするクラウドバックアップ「Backup Orchestra」

有事の際はクラウド上でのシステム復旧にも対応

 フリービット株式会社は22日、米Acronisのエンジンを利用するバックアップサービス「フリービットクラウド Backup Orchestra」を発表した。同日より販売開始する。

 「Backup Orchestra」は、PCやサーバーといった社内IT資産のバックアップ統合管理から、BCP(事業継続計画)/DR(災害復旧)対策までをカバーするバックアップサービス。仮想データセンターサービス「フリービットクラウド VDC」とAcronisのエンジンを連携させることで、低価格でのパッケージサービス化を実現したという。

 データだけでなく、システム(OS)を丸ごとバックアップする機能を提供し、IT環境全体の復旧を容易に実現可能。バックアップデータは実容量の7割程度まで圧縮されるほか、2回目以降は増分バックアップとなるため、効率のよいバックアップを行える。

 また、すべてのバックアップ対象を一元管理できるWeb管理コンソールが用意され、クラウド環境だけでなく、LAN内のNASやバックアップサーバーへのバックアップも可能。リストアは、ファイル単位でこのWeb管理コンソールから簡単に実行でき、もともとファイルがあった場所への復元だけではなく、LAN内の任意の場所への復元にも対応した。

 さらに、「ベアメタル復旧機能」を利用すれば、OSやアプリケーションデータを含めて、バックアップされたシステム全体をすばやく再構築、または復旧できるとのこと。なお同機能は、もとのハードウェアに限らず、物理・仮想を含めた異なる環境への復旧が可能になっている。

 さらに、DR対策オプションを利用すると、IaaSである「フリービットクラウド VDC」上でのシステム復旧に対応し、有事の際には、クラウド上でのシステム稼働を行えるとのこと。また、リストア先はフリービットの東京リージョンと大阪リージョンのいずれも利用可能だ。

 価格は、基本バックアッププラン(100GB)で月額5000円、追加容量は1GBあたり月額50円。料金はクラウドへバックアップした容量に基づく従量課金制となり、利用台数の制限はない。DR対策オプションは容量500GBで初期費用が10万円、月額費用が2万円。容量追加は100GBあたり月額2000円となる。

 対応環境は、WindowsとCentOS、Red Hat Enterprise Linux。

石井 一志