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EMCジャパン、サーバーとソフトをバンドルしたSDS製品「ScaleIO Node」
(2015/10/5 14:38)
EMCジャパン株式会社は5日、Software-Defined Storage(SDS)製品「EMC ScaleIO」のラインアップに、ソフトウェアとコモディティサーバーをあらかじめ同社が構成したソリューション「EMC ScaleIO Node」を追加すると発表した。
「ScaleIO」は、x86ベースのコモディティサーバーに搭載されたSSD、HDD、PCIeフラッシュカードなどを抽象化して仮想ストレージプールを作成し、共有ストレージ環境を簡単に構築できるソフトウェア製品。その新製品である「ScaleIO Node」は、EMCが提供するコモディティサーバーとバンドルして提供されるソリューションで、検証、テスト、構成はEMCが事前に行っているため、スケールアウト型サーバーSANを迅速に展開できるという。
ラインアップとしては、容量に最適化されるよう設計された筐体(容量サーバーノード)と、性能に最適化されるよう設計された筐体(性能サーバーノード)を提供。異なるタイプのサーバーノードであっても、同じシステムの一部として運用することが可能で、特定の筐体タイプで導入し、ニーズの変化とともに筐体を変更する、といった使い方もできる。
また、容量計画に対して“pay as you grow(システムの規模に応じた支払い)”アプローチを採用できるので、インフラの容量変更が必要になった時に、コモディティサーバーの追加や削除で対応することが可能だ。
単一ラックでは最大60サーバーノードまでの拡張が可能。クラスタ構成では、複数ラックを利用し、3ノードから1000ノード以上まで拡張を行える。一方、パフォーマンスもリニアに拡張でき、従来のSANより8倍のIOPS性能(ユーザー事例より)を実現できるとした。EMCでは、従来のSANインフラと比較した場合、電気、冷却、スペースの効率性を50%以上向上できるとしている。
なおラックはユーザー企業自身のラックを利用することも、EMCからラックを購入することも可能。スイッチについても、ユーザー企業自身のものを利用する方式と、EMCが提供するAristaスイッチを導入する方式の双方に対応した。EMCでは、管理ネットワークに1Gigabit Ethernet(GbE)モデル、データネットワークに2つの10GbEモデルを提供する。
価格は、3ノード構成で2084万1750円(税別)から。提供は2016年第1四半期に開始される予定だ。