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日本オラクル、「Cloud Platform」拡販に向けパートナー企業を支援

 日本オラクル株式会社は28日、PaaS「Oracle Cloud Platform」の拡販に向けて、システムインテグレータ(SIer)や独立系ソフトウェアベンダー(ISV)などの、パートナー企業との取り組みを強化すると発表した。

 Oracle Cloud Platformは、Oracle Databaseのクラウド版「Oracle Database Cloud Service」をはじめ、アプリケーション実行基盤の「Oracle Java Cloud Service」、Java EEアプリケーションのチーム開発を支援する「Oracle Developer Cloud Service」など、さまざまなサービスを提供している。

 企業システムに必要不可欠なこれらのテクノロジーをパブリッククラウドとして利用できるため、企業は、アプリケーションを迅速に構築したり、既存アプリケーションの拡張を容易に行ったりできるほか、既存のオンプレミスのワークロードを、アプリケーションを変更せずにクラウドへ移行することもできるという。

 日本オラクルでは、こうした特徴を持つOracle Cloud Platformを、マーケットや顧客へ価値訴求するとともに、最適な導入を通じた中長期にわたる顧客との信頼関係構築や、各種サービスのシンプルかつ迅速な導入支援を行えるよう、パートナー企業向けの各種施策を展開するとした。

 具体的には、まず、SaaSパートナー企業だけでなく、PaaSのパートナー企業にもOracle Cloud Marketplaceを展開し、Oracle Cloud Platform上で開発されたアプリケーションを提供できるよう支援するとのこと。

 またパートナー企業向けに、クラウドビジネス支援情報提供サイト「Oracle Cloud Builder」、クラウド関連コミュニティ「Oracle Partner Network Cloud Connection」を通じて、クラウド関連の情報発信を強化する。加えて、クラウドに関するスキル習得から再販までのプロセスをカバーする情報、サービスなどをパッケージ化した限定早期立ち上げプログラム「Cloud Starter Package」も提供する。

 あわせて、全国のSIerとISVを対象に、Oracle Cloud Platformのパートナー企業拡大に向けた説明会を7都市で20回開催。ISV向けには、6カ月間、Oracle Cloud Platformを無償試用できるキャンペーンも実施する。

石井 一志