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NEC、「ドキュメント効率化ソリューション」で文書作成の効率化を支援

 日本電気株式会社(以下、NEC)は2日、製品マニュアルや規定など、文書を定期的に改訂する企業向けに、XMLを活用した技術「Darwin Information Typing Architecture(DITA)」の導入支援ソリューションを、同日より販売開始すると発表した。

 従来、定期的に改訂が必要な文書は、データが多数派生することが多く、文字の大きさや色などレイアウト情報を統一する際に、複数の文書それぞれを変更する必要がありました。また、派生した文書データ量が増大し、管理も困難になっていたという。

 DITAは、文書を章や節単位に分け、その都度組み合わせて文書を作成する手法で、レイアウト作業をプログラムが自動的に行うため、社内ユーザーによる作業は不要になるメリットがある。また、複数の文書間で共通の章や節を利用することで、文書量全体の削減を実現するとのこと。

 NECでは今回、このDITAの導入を支援するため、導入推進者向けのコンサルティングサービスと、企業内ユーザー向けのトレーニングコースを用意した。

 前者は、NECマネジメントパートナー株式会社の専門家が、企業内の文書構成やDITA導入による効果を分析し、改善レポートを作成するもの。これにより、導入推進者は導入プランを効率的に策定できるという。

 後者のトレーニングコースは、DITAを利用した文書作成を体験するもので、作業工程の違いを理解することにより、短期間での導入を可能にする。

 また従来、DITAを使用して文書を作成するには、専用のエディタもしくはソフトウェア開発者用のXMLエディタを利用し、XML言語を直接入力する必要があった。しかしNECでは今回、あらかじめ用意された表題や見出しなどの項目に内容を入力するだけで、WebブラウザからDITAを使用して文書を作成できるソフトウェア「DITAエディター」を提供。XMLの専門知識の教育なしで、DITAを容易に活用可能にするとしている。

 価格は、コンサルティングサービスが30万円から、トレーニングコースが5名まで×1日のコースで20万円から、「DITAエディター」が25ライセンスで月額6万2500円から。

 NECでは、3年間で100社への導入を見込んでいる。

石井 一志