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NTT Com、Dynamics AXベースのクラウドERPを強化

アジア12カ国での支援体制強化、5つの新テンプレートなどを提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、クラウド型ERPソリューション「Microsoft Dynamics AX on Enterprise Cloud」を10月1日より強化すると発表した。

 「Microsoft Dynamics AX on Enterprise Cloud」は、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」上でERPパッケージ「Microsoft Dynamics AX」を提供するもの。今回は、5つの業種/業態別テンプレート追加やアジア12カ国/地域でのDynamics AX導入支援体制の強化、ハイブリッドクラウド対応などを行った。

 具体的には、自動車部品製造業、ハイテク製造業、プロセス製造業、個別受注生産型製造業、APACエリアにおけるグローバル会計の5つのテンプレートを追加。これにより、カスタマイズ作業などの負担を軽減し、業務に最適なERP導入を短期間で実現するという。

 海外での支援サービスは、アジア太平洋圏における実績とDynamics AX認定技術者を生かし、シンガポール・タイ・ベトナムなど、12カ国/地域の拠点で提供する。現地のビジネスプロセスに関する簡易調査、Dynamics AX適合性評価の実施や、現地の各種システムやネットワークに関する相談などにより、ユーザー企業のグローバルICT環境構築・運用をトータルに支援するとのこと。

 また、企業向けの閉域ネットワークサービス「Arcstar Universal One」のオプション「Multi-Cloud Connect」により、従来のEnterprise Cloudに加え、Microsoft Azureへ直接接続が可能になる。これにより、Enterprise Cloud基盤上に構築したDynamics AXおよびその他の基幹系アプリケーションと、Microsoft Azure環境をシームレスに連携させたシステムが実現するとした。

 なお、「Microsoft Dynamics AX on Enterprise Cloud」の運用管理は、NTT Comが提供するグローバル運用管理サービス「Global Management One」で対応するため、日本語、英語をはじめとする多言語によるヘルプデスク対応や、ネットワークからハイブリッドクラウド環境、Dynamics AXなどのアプリケーションまで含めて、グローバルで一元的な運用管理が可能になる。

 サービス提供は、日本、シンガポール、タイ、ベトナムで10月1日より開始し、順次拡大する予定。今後、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、中国、香港、台湾、インドへ、提供範囲の拡大、および対象業種/業態の拡充を行っていく計画だ。

石井 一志