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日本オラクル、製品企画を支援するクラウドサービス「Innovation Management Cloud」

 日本オラクル株式会社は26日、製品企画を支援する新しいクラウドサービス「Oracle Innovation Management Cloud」を発表した。

 製品開発プロジェクト開始前における複数関連部門のコラボレーションをサポートし、製品開発と商品化への期間短縮とリスク低減を支援するサービス。

 部品メーカーが新製品開発を行う場合などでは、市場動向の調査、商品ごとの収益性などが検証され、製品化を進める新製品ポートフォリオが決定される。その後、製品化のプロジェクトが新たに立ち上がり、それを管理していくプロセスが進む。

 従来、その製品化の意思決定がされた元になる情報やプロセスの統合管理が難しく、また、製品開発プロセスにおいても、多くの並行プロジェクトの人員・リソースやコストの調整を行うため、プロジェクトの優先度合いなどは属人的な判断に頼る傾向にあった。

 Oracle Innovation Management Cloudは、自社の技術要素、人員・リソース、生産能力、法規制などを考慮しながら、要件を満たす製品コンセプトや代替案の作成・評価を支援する。これにより、企業の成長戦略に沿った高収益な製品開発に集中的に取り組むことで生産性を向上させ、製品開発の期間短縮、リスクの低減とコスト削減を支援する。

 製品ポートフォリオ管理では、複数の企画段階の製品の中から商品化する製品の選定、人員やリソースの配置パターンによる収益へのインパクトと最大化するためのシミュレーションが可能。新製品の開発から商品化までのプロセスの可視化、収益とリスクの管理、プロジェクト管理などの機能を備える。

 また、「Oracle ERP Cloud」の1つである複数のプロジェクトを管理するアプリケーション「Oracle Project Portfolio Management Cloud」や、製品ライフサイクル管理アプリケーション「Oracle Product Lifecycle Management」と連係することで、商品化に向けた一連の流れを一元的に管理することが可能となる。

三柳 英樹