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NSWとエンカレッジ、内部不正対策サービスで協業

 日本システムウエア株式会社(以下、NSW)とエンカレッジ・テクノロジ株式会社(以下、エンカレッジ)は18日、内部不正対策サービスで協業すると発表した。NSWはエンカレッジとセキュリティソフトウェア「ESS AdminGate」のサービスライセンス契約を締結し、自社のIaaS「BlueSpider」でのセキュリティ対策サービスとして、ESS AdminGateを活用した内部者の不正防止サービスを提供する。

 エンカレッジのESS AdminGateは、システムを管理するための特権IDとその証跡を管理するソフトウェア。管理者権限を用いてシステムにアクセスする必要のあるシステム保守・運用者などに対し、承認ワークフローにより特権IDを貸与することで、パスワードを隠ぺいしたままアクセス制御を実現するほか、アクセス内容を動画形式で記録・保管する機能も備えている。重要システムに対して同製品を適用し、これらの機能を利用することで、システム管理者の不正行為によるシステム障害や情報漏えいに対処できるという。

 一方、NSWのBlueSpiderは、自社データセンターで仮想環境上に用意した顧客専用エリアを貸し出す、IaaS型ホスティングサービス。基幹系システムやデータベースサーバーなど高負荷環境での稼働を想定した設計により、高いパフォーマンスを維持できる点が特徴という。また、サーバー/ストレージやネットワークなどの冗長化により、信頼性も向上させているのに加え、マネージド型クラウドサービスとして、OSやミドルウェアの設定をはじめとする保守、監視、障害対応まで一貫した、24時間365日体制の運用サポートサービスを提供している。

 今回、BlueSpiderにおいてESS AdminGateを利用したセキュリティサービスを提供することにより、IT統制の要となる特権ID管理とNSWの運用ノウハウ、ITIL準拠の運用設計サービスおよび運用統合監視サービスをあわせ、システムの重要度に応じた適切な情報管理が提供可能になるとした。

 サービスの価格は、初期費用が3万円、月額費用がサーバー1台あたり1万2000円(100Mbpsベストエフォート回線使用料を含む)。両社では、初年度に50社150サーバーへの導入を目指している。

石井 一志