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クニエとソフトウェアAG、グローバルプロセスの標準化支援サービスで協業

 NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエとソフトウェア・エー・ジー株式会社(以下、ソフトウェアAG)は4日、日本地域においてサービスパートナー契約を締結したと発表した。

 両社では、日本市場におけるグローバル化のさらなる拡大や、業務およびITのトータルコスト削減を目指す多くの企業の課題解決に向け、本格的な協業を行うために、今回の契約を締結したという。

 具体的には、グローバルにおける企業・事業戦略の分析支援を行うほか、グローバル標準業務プロセス、ルール、経営指標の策定支援や、グローバル標準業務プロセス、ルールを実装したグローバル標準テンプレート、必要な経営指標をモニターしうるシステムの構想および実装の支援などを実施するとした。

 また、クニエの業務分析手法や標準化手法を、ソフトウェアAGのプロセスリポジトリ・ガバナンスツール「ARIS」に実装したテンプレートを用いて、業務分析と改善・維持管理体制の構築支援を行う。あわせて、ARISとビジネスプロセス管理製品「webMethods BPMS」を使用し、ビジネスプロセスを中心とした既存システムの有効活用と業務最適化を狙った、ITの全体構想策定および実装も支援するとのこと。

 これにより顧客は、グローバルの各拠点において属人的な業務の排除と、効率的な業務の導入を行えるほか、グローバルで標準化された経営管理指標による経営管理、事業管理と、コンプライアンスへの対応が可能になるという。

 さらに、M&Aや新規拠点設置の際には、すでに存在するグローバル標準業務、グローバル標準テンプレートを導入することによって、安価かつ効率的な拠点戦力化システムの導入を実現。経営視点・業務視点・IT視点でビジネス環境への素早い対応が可能になるとした。

 なお両社では、2016年12月までに15社の企業にサービス提供を行うことを目標としており、2016年度に合計5億円の売り上げ獲得を目指す。

石井 一志