ニュース

小浦石油、BI基盤「WebFOCUS」でデータの内製化や可視化を実現

 株式会社アシストは22日、小浦石油株式会社が、米Information BuildersのBIプラットフォーム「WebFOCUS」を採用したと発表した。

 関西地区を中心にガソリンスタンドなどを運営する小浦石油では、以前からレポーティングツールを使って、定例会議用のレポートや資料を出力していた。しかし、ツールの仕様によりオフィスツールの旧バージョンまでしか対応できず、大量件数のデータ処理ができないといった課題や、定型資料を各部門で自作しているため、作成工数やメンテナンスコストの高さが課題になっていたという。

 そこで、レポーティングツールのリプレースに向けて、ユーザビリティ、データの可視化、内製化をポイントに製品選定を行った結果、WebFOCUSの採用を決定した。

 評価されたのは、レポート上での直感的な操作だけで、ユーザーが必要とするデータをスムーズに提供できる点や、全体を「グラフィカルに見る」「展開して詳細な内容を見る」など、経営層から現場担当者まで各部門が求める形で閲覧できる点、営業戦略や店舗運営に必要な大量の分析用データを最大限に活用できる点など。

 さらに、2名の自社のシステム要員が、通常業務の中で開発・運用・保守のサイクルを回せることも大きく評価された。運用面では、レポート要件に基づいてデータのアクセス制御を実行できるので、ユーザー側の誤操作から間違ったデータが出力されるといった、従来の課題を解決可能なこともポイントという。

 小浦石油では、2015年3月にシステムのリプレースを完了。カットオーバーに際しては、シンプルな画面インターフェイスにより直感的な操作を促せるため、従来は必須とされていたマニュアルを用意することなく、スムーズな展開を実現できたとしている。

 加えて、WebFOCUSのデータスケジューリング機能を利用し、仕入れ先への定期発注用データや顧客への出荷明細データなども自動出力できるようになった。このほか、前日までの売り上げ情報が翌朝には自動集計され、わかりやすい画面で即座に把握できるようになったことから、これまで以上に数値への関心が高まり、コスト意識が向上した効果もあったとのこと。

石井 一志