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日本ユニシス、ビッグデータ分析のための「データ統合・分析共通PaaS」

 日本ユニシス株式会社は7日、ビッグデータ分析のためのデータ活用クラウド基盤「データ統合・分析共通PaaS」を提供開始すると発表した。マップアール・テクノロジーズ株式会社のHadoopディストリビューション「MapR」と、日本ヒューレット・パッカード株式会社のビッグデータ向けリアルタイム分析基盤「HP Vertica Analytics Platform」(以下、HP Vertica)を組み合わせ、日本ユニシスが開発した「汎用データ処理ツール」を付加してサービス化している。

 「データ統合・分析共通PaaS」は、データの統合や分析に必要なソフトウェア環境を一通りそろえ、クラウド上で提供するソリューション。データ統合や分析に最適なソフトウェア環境を組み合わせ、ホスティング型プライベートクラウド上のPaaSで提供する。

 また「汎用データ処理ツール」を用いると、各種データの収集、形式変換やクレンジング、マスターやテーブルの更新、データ分析結果を業務アプリケーションやBIツールで参照し、業務や施策に活用するといった作業を軽減可能。このため、ビッグデータ関連技術を新たに取得しなくても、一連の作業を早期に実行できるとした。

 さらに、月額課金での利用が可能なことから、初期投資を軽減できる点も特徴。クラウド環境はAmazon Web Servicesに対応しており、今後はMicrosoft Azureでも利用可能にする予定だ。

 価格は、初期費用が100万円、月額費用が75万円から。日本ユニシスでは「データ統合・分析共通PaaS」および同環境上に構築する業務アプリケーションの開発などで、今後3年間に50億円の売り上げを目指すとしている。

石井 一志