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さくらインターネット、ブロケードのMLXeシリーズルーターを採用し、JPIXの100GbEポートの利用を開始

 さくらインターネット株式会社は1日、日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)の回線サービス「100 Gigabit Ethernetポート」の利用を開始し、そのネットワーク基盤にブロケードコミュニケーションズシステムズ株式会社(以下、ブロケード)のルーター「Brocade MLXeシリーズ」を採用したと発表した。

 さくらインターネットでは、モバイルを中心としたインターネットトラフィックの著しい増加を受け、それを支えるネットワーク基盤の刷新が必要と判断。JPIXの「100 Gigabit Ethernetポート」の利用により、JPIXとのIX接続の一部を10Gigabit Ethernet(GbE)から100GbEに移行することを決定した。

 2014年9月に移行の検討を開始し、12月に新しいネットワーク基盤構築のプロジェクトを発足。市場で提供されている複数の100GbE対応ネットワーク機器を性能や信頼性などさまざまな側面から比較・検討した結果、ブロケードの「Brocade MLXeシリーズ」の採用を決定した。

 Brocade MLXeシリーズを選定した理由としては、先進のCFP2オプティックに対応し、高密度100GbEワイヤー性能を提供しつつ、増加し続けるフルルート環境にも対応し、投資保護を可能にするルーティング・スケーラビリティを実現。ブロケードが提供するトライ&バイ・プログラムによる導入前検証が可能で、本番環境への移行がスムーズ。さくらインターネットへの導入実績を持ち、長年にわたり業界で高い支持を得ているブロケード製品への信頼感ならびに安心感といった点を挙げている。

 さくらインターネットは、今回の100GbEへの移行により、バックボーンネットワークの総容量を国内最大級の443Gbpsに増強。今後もバックボーンネットワークの大容量化を図ることで、コスト競争力の高いITインフラを実現するとしている。

さくらインターネットのバックボーン(対外接続)

三柳 英樹