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大学・専門学校の経営を支援、テコラスとウイングアークがBI基盤を提供
(2015/5/18 10:00)
テコラス株式会社は15日、ウイングアーク1st株式会社(以下、ウイングアーク)と協業し、大学・専門学校向けのBIプラットフォームを提供すると発表した。経営情報分析プラットフォーム「PRRM PeRsons Relationship Managemnet(以下、PRRM)」と、データサイエンティスト育成支援プラットフォーム「BIアカデミックプラン」を初夏に発売する。
昨今、少子化の影響で大学・専門学校の受験者数が減少し、学生獲得競争が激化している。1990年代に5%だった中退者も、ここ数年は10%となり、6万に達しているという。大学・専門学校にとってはいかに多くの受験者を獲得し、いかに学生の中退を防ぐかが課題となり、学生へ魅力あるサービスを提供できるかが重要となっている。
そこで経営情報分析プラットフォーム「PRRM」を提供。同サービスでは、ウイングアークのBI製品と文教向けテンプレートを利用し、大学・専門学校に点在しているデータを一元管理し、オープンデータと組み合わせて分析できる。
特長は、大学・専門学校の意志決定を支援する点。入学希望者の志願状況や年度ごとの連絡先、就職者の業種別グラフが把握でき、大学・専門学校の素早い戦略の意志決定を支援する。また、受験者獲得および退学に関して、AO入試や退学者データを分析・可視化することで活動の評価・改善が図れるという。
一方、データサイエンティストの不足に対応するため、データサイエンティスト育成支援プラットフォーム「BIアカデミックプラン」も提供。教育・研究目的のライセンスを利用し、データサイエンティスト向けに授業・論文作成時に必要なデータ分析ツール「MotionBoard」をクラウド型で提供する。
データ分析ツールの実効に必要なハードウェアなどの手配・運用、クラウド設定などに煩わされることなく、教育・研究の現場で簡単に利用できるという。プランは大学・専門学校の講義に合わせて半期(3カ月)、通期(12カ月)の2種類を用意。オプションとして、ビッグデータ・オープンデータに関する講義は株式会社豆蔵がコンテンツと講師を派遣し、演習を行うことも可能という。
テコラスは今回のサービスを機に、今後も業界別分析プラットフォームのラインアップを強化し、順次拡大する予定としている。