ニュース

UBICとデジタルアーツ、人工知能技術を用いた情報漏えい対策製品を2015年夏に提供

 株式会社UBICとデジタルアーツ株式会社は12日、UBICの人工知能応用技術「Predictive Coding(プレディクティブ・コーディング)」およびその関連技術と、デジタルアーツの企業・官公庁向け情報漏えい対策製品を連携させた、新たな情報漏えい対策ソリューションの提供で提携すると発表した。2015年夏の提供開始を目指すという。

 今回の提携によって実現するソリューションは、メールの内容分析から未来の情報漏えいの危険性を察知し、未然に防止できるようにするもの。UBICのメール自動監査システム「Lit i View EMAIL AUDITOR」とデジタルアーツのメールセキュリティ製品「m-FILTER」を連携させ、UBICの行動情報科学を応用した人工知能がメール分析から行動パターンを類推することで、情報漏えいの可能性のある対象者を推測可能にする。

 これによって、早期の段階で機密情報の流出のリスクを予知し、情報漏えいの防止対策に着手できるようになるため、特に社員数の多い大企業や海外展開を積極的に行う企業が抱える、情報流出のリスク削減に効果的としている。

 両社では今回の提携を皮切りに、内部からの情報漏えいを未然に防止するソリューションの開発を進める考えで、メールだけでなくWebセキュリティへの「i-FILTER」への展開も予定するとのことだ。

石井 一志