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Windows 10 Technical Previewの「Build 10074」公開、ISOイメージも提供
新ブラウザの名称はMicrosoft Edgeに
(2015/4/30 11:36)
米Microsoftは29日(米国時間)、サンフランシスコで開催されている開発者コンファレンス「Build 2015」において、Windows 10 Technical Previewの「Build 10074」を公開した。
今回のBuild 10074は、Windows UpdateのFast Ring(速い)だけでなく、Slow Ring(遅い)のユーザーにも配信されるほか、ISOイメージでも提供された。言語も、英語版や日本語版だけでなく、中国語など22言語のISOファイルが公開されている。
これまでProject Spartan(開発コード名)と呼ばれていた新しいブラウザは、Microsoft Edgeという名称に変更された。このほか、デジタルアシスタント「Cortana」のUI変更を変更。Windows 10にバンドルされる各種アプリ(Weather、Finance、Calculatorなど)もインストールされている。
また新しいWindows Storeでは、Windowsストアアプリ(Modernアプリ)だけでなく、デスクトップモードで動作するWin32アプリケーションの配信がサポートされた。すでに、AdobeのPhotoShop Elementなどが、Windows Storeに登録されている。
今後Windows Storeでは、Windowsアプリの配信だけでなく、Windowsで動作するアプリケーションを総合的に配信(販売)するプラットフォームになっていくのだろう。さらに、企業が自社で開発したアプリを配布するために、企業独自のアプリ配布ストアとなるWindows Store for Businessが提供される。
さらに今回は、オープンソースの.NET Frameworkとなる.NET CoreのLinux版やMac版のプレビューが公開されたり、開発ツールVisual Studio CodeのWindows版、Linux版、Mac版が公開されたりしている。これにより、Visual Studioが持つ高い開発環境がLinuxやMacでも利用することが可能になった。.NET CoreやVisual Studio Codeは、無償で提供されている。
また、AndroidやiOSのアプリを簡単にUniversal Windows Appに移植できるSDKが発表された。このSDKを利用することで、AndroidのJavaやC++のコードを簡単にUniversal Windows Appとして動かすことができる。iOSに関しては、Objective-CをVisual Studioでコンパイルできるようになった。
AndroidやiOSのアプリのコードの多くが利用できるため、簡単にUniversal Windows App化することができる。アプリによっては、ほとんど変更をしなくてもUniversal Windows Appにすることが可能だという