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日本IBM、SDN構築支援サービスを提供~コンサルから構築までを一貫して支援可能に

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は22日、企業などのSDN(Software Defined Networking)構築を支援する「SDN構築支援サービス」を発表した。価格は個別見積もり。

 「SDN構築支援サービス」は、ネットワークを仮想化し、ソフトウェアによって集中的に制御する、SDN環境を導入するためのサービス。SDNを導入することにより、迅速かつ柔軟なネットワークを構築でき、機器の設定や運用が容易になるため、作業の効率化を図れるという。また、既存のネットワーク関連コンサルティングと組み合わせることにより、SDNのシステム構築に向けた戦略策定から設計/導入まで、一貫した支援を行えるとのこと。

 さらに顧客企業は、クラウド基盤ソフトウェアと連動させ、サーバー/ストレージ/ネットワークといったインフラ全体を必要とされる処理のタイプに応じて最適化するSDE(Software Defined Environment)や、企業のプライベートクラウドとパブリッククラウドのネットワークをSDNの仮想オーバーレイネットワークで結合させ、異なるクラウドをまたがったITリソースの最適配置を行うEnterprise Hybrid ITも実現可能になるとしている。

 なおIBMでは、SDNのデモやテストを実施するための施設として、「IBM Network Innovation Center」をニース(フランス)とダラス(米国)に開設している。顧客は、ネットワーク経由でこれらのセンターに接続し、現在のIT環境にSDNソリューションを統合する方法を体験できるほか、SDNの導入検討などのために、IBMのパートナーが持つ、新しいネットワーク技術のテストも行えるとした。

石井 一志