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双日システムズ、簡易VDI環境を実現する「SASTIK TCA」

アプリ仮想化技術を活用

 双日システムズ株式会社は21日、既存のPCにUSBデバイスを挿すだけで、簡易VDIとして利用できるようにするソリューション「SASTIK III Thin-Client Apps」(以下、SASTIK TCA)を発表した。ソフトバンク コマース&サービス株式会社を総販売代理店として展開するとのことで、出荷開始は6月30日を予定している。

 「SASTIK TCA」は、USBメモリ型認証キーを利用したサスライトのソリューション「SASTIK」と、双日システムズが販売するアプリケーション仮想化ソリューション「Spoon」を組み合わせた製品。専用サーバーとUSBデバイスで構成される。

 USBデバイスには、仮想化技術であらかじめカプセル化したアプリケーションが搭載されており、USBデバイスをPCに挿すと、アプリケーションが自動で立ち上がって、サーバー上のデータ、ファイルを操作できるようになる仕組み。USBデバイスを抜くと、アプリケーション、データは一切PCに残らないため、簡易的なVDI環境を従来の1/3程度のコストで実現できるという。

 従来のSASTIKでは、PCにインストールされていないアプリケーションのデータやファイルは操作できなかったが、アプリケーション仮想化ソリューションと組み合わせることで、PCにインストールされていないアプリケーションも利用可能になり、利便性の向上、用途拡大が見込めるとした。

 市場想定価格は1ユーザー10万円程度。双日システムズではSASTIK TCAの製品化によりVDI市場に参入し、SASTIK TCAで初年度3億円の売り上げを目指す。

石井 一志