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日立Sol、「マイナンバーソリューション」を体系化

マイナンバーの管理からセキュリティ対策までトータルに提供

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は16日、2016年1月の「社会保障・税に関わる番号制度」(以下、マイナンバー制度)施行に向けた企業などの対応を支援する「マイナンバーソリューション」を発表した。価格は個別見積もりで、4月20日から提供開始する。

 「マイナンバーソリューション」は、コンサルタントやシステムエンジニアが業務内容やプロセス、システム環境をヒアリングして課題を明確化し、既存のソリューションを柔軟に組み合わせて各企業のマイナンバー制度対応を速やかに実現するソリューション。マイナンバー制度への対応において、業務やシステム上の課題の整理から、人事・総務部門における業務システムの導入・改修、個人番号の管理、情報セキュリティ対策までを、ワンストップで提供する。

 具体的には、個人番号を適切に取り扱うための課題を洗い出す「マイナンバーコンサルテーションサービス」と、個人番号情報の収集から利用・提供・破棄までのライフサイクルにおいて、効率的な運用と情報漏えい防止を支援する「マイナンバー管理ソリューション」で構成される。

 前者を利用すると、企業は、対策に優先順位を付け、重要度の高い部分から規定の見直しやシステム対応を開始できるとのこと。また後者は、日立ソリューションズの26製品をマイナンバー対応として体系化しており、企業の主な課題ごとにシステム例を用意して、マイナンバー制度への迅速な対応を支援するという。

 具体的な製品としては、人財情報管理分野において1000社133万人以上の利用実績がある就業管理システム「リシテア」、情報セキュリティ分野において6900社に720万ライセンスが導入されている情報漏えい防止ソリューション「秘文」、さまざまなビジネスコンテンツの安全かつ自在な活用を実現する「活文」などが利用可能。また、システム間の連携においても実績ある製品を用意しているため、短期間でシステムを導入できるとした。

石井 一志